未来の年表2 人口減少日本であなたに起こること 河合 雅司
みなさん、国内の人口が減っているのはご存知だと思います。超高齢化社会の到来や消滅都市等により不安が尽きることはありません。そのために私たちは何ができるのでしょうか。人口政策や社会保障政策のスペシャリストであり、ベストセラーともなった「未来の年表」の筆者でもある本書を読めば必ず納得されることでしょう。
内容としては、人口減少によって将来どのような問題や事態を引き起こすのかをということに触れ、人口減少に対して一人ひとりの個人ができる対応策について述べられています。
人口減少による問題点の具体的な例としては、
- ネットで買った商品が一向に届かない
- 80代ガールが流行をけん引する
- 投票ができず民主主義が崩壊
- 東京や大阪の繁華街に、幽霊屋敷が出現
- 貧乏定年が増大 etc.....
その他もろもろありますが、すべてに通じることは、今のまま高齢化だけが進んでいけばあり得る話かもしれません。しかし、そんなことは絶対にあり得ないと思います。なぜなら、IOTの発達や新たな技術革新により、上記の問題はおのずと解決していくと思います。時間の前後はあると思いますが。。ネットで買った商品も遠い将来ドローン等が自動で運ぶようになっていることでしょう。投票についても、無理して人間の立会を要する必要があるのでしょうか?マイナンバーと絡めて自宅にいるだけですることができるのではないでしょうか。
前提条件として、これから世界が何も進歩しないということであれば、上記の面大は現実となりうるでしょう。しかし、そんなことは絶対にあり得ないでしょう。人には楽をしたい等の欲求があり、それはいつまでたっても満たされることはありません。たとえどんなことになろうと人は進歩していくことでしょう。
しかし、日本において人口減少が起こることは紛れもない事実です。そして今までのような年功序列賃金制度や終身雇用制度は通用しなくなることでしょう。
そこで、超高齢社会を生き抜く方法を考えていきましょう。
筆者いわく、「戦略的に縮む」ことがこれからを生き抜いていくために必要なことでだそうです。「戦略的に縮む」とは何かというと、人口減少を受け入れたうえで機能する社会を目指すことであるそう。もっとかみ砕いて説明すると、仮に働き手が1000万人減っても、社会の効率化で1000万人の仕事量を減らせるならば実質的には労働力不足は生じないように縮んでいくことみたいです。
「戦略的に縮む」をことを国家を上げて目指す重要性は分かったと思いますが、具体的にはどうすればいいのか。個人レベルでは何をすればいいのか?に対する回答は副業をしていくことです。
1人で2つ以上の仕事(副業)をすること
今までは終身雇用制度により定年まで働けていました。しかし、20世紀になり社会のスピードも速く東芝などのどんな大企業でも業績が一気に傾いてしまう可能性があります。当たり前ですが、会社がつぶれてしまうと当然給料ももらえなくなってしまいます。これからの時代に一つの会社で働き続け、他の収入減がないことはリスクであると思います。そのためにもリスクヘッジとして本業以外にも他の収入減で稼ぐスキルを身につけておくことは今後の生き方の定石となるのではないでしょうか。。
急速な労働力不足の解消には、労働人口が減ってくるので1人当たりの生産量の向上をしていくほかにないと思います。そのためにはやはり、1人で2つ以上の仕事(副業)をすることが必要となってくるのではないでしょうか。
人口減少が起こることは紛れもない事実です。
その事実を受け入れたうえで一人ひとりが問題に向き合い、考えていくことできっと乗り越えることができると思います。