不機嫌は罪である 斎藤 孝
題名から目を見張るものがありました。
不機嫌と言えば、「私」と行っても過言ではないくらい数年前までは不機嫌でした。この本を読んだことによってというわけではないのですか。新しい発見をすることができたので皆様に読んでいただきたいと思います。
不機嫌とは性格なのではなく、その時その時のコンディションによるものです。常にずっと不機嫌な人はいないですよね。
不機嫌は罪である。人間だれしも瞬間的に不機嫌になることはしょうがないとは思いますが、一社会人である以上公の場所ではそういった面は見せないようにするべきです。
不機嫌にしている人のほうが頭がよく見えるからという理由で不機嫌を装っている人もいるかもしれませんが、まったくもって逆です。機嫌というのは、理性や知性とは相反する分野のように思われますが、気分をコントロールするのは立派な知的能力の一つです。
以上のことを踏まえると、不機嫌にはもはや何の力はない。まずはこの事実を深く胸に刻みましょう。
頭では不機嫌であってはいけないとわかっていながらもイライラしてしまうことは多々あると思います。
ではなぜ不機嫌になってはいけないのでしょう。主に二つ理由があります。
- 低賃金の仕事にも過剰なサービスを求める人が多くなったから
たとえ、チェーン店の従業員であっても不機嫌な態度で望んでいると、すぐにSNSに書き込まれたり、会社に通報されてしまい、最悪な場合職を失ってしまうからです。世知辛い世の中ですが、不機嫌になると最終的には自分に跳ね返ってしまうのですね。。 - 仕事などで上司から不機嫌な反応をされると傷つく人が多くなったから。
一人暮らしが多くなり、昔に比べて家族などに怒られることが少なくなっていますよね。SNS上ではあるかもしれませんが、フェイストゥフェイスで怒られると傷つきやすくなっている。最悪な場合、上司の不機嫌な対応に耐えられず、辞めてしまうかもしれません。。
上記の理由から早急に不機嫌を改善する必要があります。
どうすれば不機嫌が治るのか。といきなり結論から考えずに、目標とする上機嫌とはどのような人を指すのでしょうか。
初心者の方は「おだやかな上機嫌」を目指すのが一番で、下記が特徴です。
- 自己を客観的に見つめ、コントロールできる。
- 他人を気遣い、場の空気を読む余裕がある
- 体がしなやかで、オープンな雰囲気がある
- 心が内にこもらず、自分を笑い飛ばす器量がある。
目標を常に意識した状態で、 どうすれば不機嫌が治るのかをお伝えしていきたいと思います。
上機嫌への方法とは、
じぶんの心と体の二つを鍛えること!
- 心については、①「一定の状態」を保つという職業倫理、②マインドフルネス
①一定の状態を保つとは、自分を常に一定の状態に置くという意識です。
8時間仕事があるとして、1時間だけ全力の上機嫌でも意味はないのです。全時間を通して上機嫌でいることを大事です。もっと言うと、あなたが睡眠不足や体調不良であっても、他人には関係ありせん。職務を全うするうえでは、いつも通り穏やかな上機嫌で一定の状態に保つことが大事です。一定の状態を保つためには、一定の状態を保つという「気持ちの張り」をもっているだけでも変わってきます。
②.マインドフルネスについては後日取り上げますが、今に集中することです。人間のこころは無意識に思考を始めます。過去や未来の不安や希望を考えだしますが、マインドフルネスをとおして、今の重要性を改めて考え直します。心の思考はまったくなくなることはありませんが、回数を減らすことは可能です。不機嫌になる人は、思考が今にないことが原因の一つです。マインドフルネスを行うことも上機嫌になる方法の一つです。 - 体については、表情と声の張りを意識するとよい
自分ではどんなに上機嫌でも、他人にそれが伝わらないと意味がない。それを伝達する方法で一番簡単な方法が、表情と声の張りになります。また、性格は一朝一夕で変えることはできませんが、表情と声の張りは簡単に変えることができます。身近な人で常に上機嫌の方を観察してみましょう、いつも表情は明るく、声も少し高いくらいの声で話していると思います。
- この本を通して一番伝えたいことは、「職務としての上機嫌」。あなたが上機嫌になれば、周りも上機嫌に変わっていく。これからの社会を生きていく上で絶対に必要なスキルであることは間違いないと思います。